PDFやテキストファイルをアップロードしたあと、そのドキュメントに書いてあることについてチャットで質問したら答えてくれるサービスが増えているようです。
ChatGPT/GPTを利用したサービスだと思うのですが、今回メインで紹介するChatDOCのほか、ChatPDF、Humataなどのサービスがあります。どれも日本語にも対応していました。
いまどきはメーカーがマニュアルをPDFで配布していることが当たり前です。そういったマニュアルをアップロードしておけば、知りたいことを目次や索引などから探さなくてもチャット形式で聞くことができて便利だと思います。
ほかにも、ページ数の多いレポートから知りたいところをピンポイントで教えてもらうなど、いろいろな活用法がありそうです。
今回は、ChatDOCの使用感と機能について簡単に紹介します。
PDFをアップロードして質問するだけ
ChatDOCはPDFのほか、Word形式、テキスト、マークダウン、epubなどのファイルに対応しています。また、URLを指定してオンラインのファイルを読み込ませることもできます。
とはいえ、無料プランではPDFにしか対応していません。今回はPoly Voyager 4300というヘッドセットのマニュアルPDFファイルをアップしてみました。
さいきんツール紹介動画をいかに簡単に作るかに取り組んでいて、ChatDOCを使う様子も動画にしたのでご覧ください。
ファイルのアップロードが終わると、内容を解析するのにちょっと時間がかかります。あとはChatGPTと同じようにチャット形式で質問を投げかけるだけです。質問への答えに使った内容のPDFのページを参照できるようになっています。
複数ドキュメントを対象に答えてもらうことも
ChatDOCでは、複数のドキュメントをもとに質問に答えてもらうこともできます。複数冊に分かれたマニュアルをまとめた上で質問する使い方はもちろん、同じテーマの複数の文献から串刺しで調べ物をするなどいろいろな用途が考えられそうです。
また、OCR機能もあるとのことで、画像内の文字もテキストとして認識してくれるのは便利ですね。
無料プランでできること
ChatDOCは無料プランとプロプランがあります。無料プランではPDFファイルだけ扱うことができて、1日に2ファイルまで、1ファイル20ページ/36MBまで、1日に20の質問までといった制限があります。
類似サービスのChatPDF、Humataにも無料プランがあります。
それぞれの無料プランの制限を以下にまとめました。Humataは1ヶ月の制限なのかトータルでの制限なのかわかりません。
■ChatPDF
120ページ、10MB、1日2ファイル、1日20質問
■Humata
60ページ、100MB、100質問
ChatPDF、Humataも使ってみて
ChatPDF、Humataも使ってみたのですが、日本語に対応していますし、質問の答えも満足いくものでした。いや、むしろこの2つの方が答えが的確なようにも感じます。
今回たまたま先に試したChatPDFが主役の内容になりましたが、3つを比較する内容だったら主役は違っていたかもしれません。UI/UX的にはHumataが一番好みです。
どのサービスも読み込ませるPDFなどのドキュメントが日本語対応しているのがうれしいですが、英語など他言語のドキュメントをアップして、日本語で質問に答えてもらう使い方もできます。英語の文献から知りたい内容を日本語で聞けるので便利な使い方だと思います。